サクラの花を食べる鳥

3月22日、相模原市がサクラの観測基準木としているソメイヨシノに8割以上の開花が見られたことから、相模原市から「満開」情報が出されました。昨年は3月28日だったので、約1週間早い満開となりました。
博物館周辺のソメイヨシノもしっかり開花しています。サクラが開花すると、それを待っていた鳥たちも集まります。こちらは、ヒヨドリです。

ソメイヨシノの花の蜜を吸うヒヨドリ

嘴(くちばし)を花の中心部に差し入れて、蜜を吸っています。
こちらはメジロです。

メジロ

サクラの花1個の蜜はわずかですが、これだけ咲いていると、丹念に吸って行けばかなりの栄養を摂ることができそうです。鳥がこうして蜜を吸ってくれることで花粉が嘴や顔につき、他の花へと送粉してくれるため、花にとってもメリットがあります。ただし、ソメイヨシノは雑種起源の品種のため、基本的に果実を作らないのでメリットとも言えませんが・・
ところで、サクラの木の下に、こんなふうに花が丸ごと落ちているのをよく見かけます。

地面に落ちたソメイヨシノの花

これはやはり、蜜が目的でこんなことをしているのですが、ヒヨドリやメジロの仕業ではありません。このような蜜の吸い方(食べ方?)をするのは、スズメです。
スズメはもともとサクラの蜜を吸う鳥ではありませんでしたが、ここ数十年ほどの間に獲得した習性のようです。スズメの嘴はメジロのように細長くないため、花の中心に差し込めません。ならばと蜜のありかをバチンと切断しているわけですが、よくもそんな方法を発見したものだと思いつつ、でもやっぱりちょっと乱暴だなと感じてしまいます。

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