5月27日、青山学院大学の一般教養の講座「野鳥の生態」の実習を当館で行いました。
まず、生物担当の学芸員から博物館における標本の意義や役割、展示への利用などについて講義を行い、その後、博物館で収蔵している鳥類標本(本剥製)を使って実習を行いました。
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はく製を囲んで実習
標本はその生物の生活の様子や進化の歴史を記録した、情報の宝庫です。今回は、嘴や足の形から食べもので分類したり、図鑑的な分類を試みたりしながら剥製(はくせい)をじっくり観察しました。
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担当講師と一緒に分類を検討
名前を知らない鳥を、野鳥の図鑑を使って調べてみると、ここまでいろいろな角度から剥製を観察したからか、かなり正確に種類を落とし込めていました。
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図鑑を使って検索中
実習終了後はみなさん気に入った剥製を写真に撮っていました。仕切りも無く間近で見る機会が少ないため、剥製の迫力にみなさん驚いたようです。
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撮影タイム
博物館資料が、保管するだけでなく、活用することでさらに価値が高まることを私たちも実感できました。
(生物担当学芸員)