ツミの朝食

【お知らせ】博物館は設備等メンテナンスのため6月27日、28日は休館となっていますが、6月29日から再開し、通常どおり開館します。

6月28日朝、通勤途中に博物館の駐車場を歩いていると、上からはらりと鳥の羽根が落ちてきました。

地面に落ちてきたシジュウカラの羽根

シジュウカラの羽根です。続いてフワフワと他の羽根も落ちてきました。上から落ちてきたということは・・頭上の枝に、ツミがいました。
ツミは国内で最小の猛禽類です。捕まえたシジュウカラの羽根を枝上でむしっていたのはオスでした。

博物館の近くに仕掛けたセンサーカメラに写ったツミのオス

シジュウカラ

オスはヒヨドリほどの大きさしかありませんが(雌は一回り大きく、ハトより少し小さいくらい)、やっぱりタカの仲間、精悍な顔つきをしています。獲物をつかんだまま飛び去って行きました。お気に入りの場所で朝食をとるのでしょう。
地面に落ちていた羽根を拾い集めて、館内で並べてみました。尾羽は7枚でした(全部で12枚あります)。

尾羽 12枚あるうちの7枚を拾いました

翼の風切羽は、左側だけ6枚でした。

左の翼の風切羽

拾い損ねたのか、人に見られていたので早めに持ち運んでいったのか。思ったより少ない数でした。ツミなど鳥を捕まえることが多いタカは、大きめの羽根をその場でむしり取ってから食事場所へ運びます。朝からちょっと面白い観察ができて、幸運でした。
(生物担当学芸員)

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