6月21に、津久井湖城山公園にて講習会を行いました。
今回のテーマは「地質」。参加者は15名でした。
講師は博物館の地質担当学芸員です。
遺跡の発掘調査では、堆積している土の由来を考えます。関東ローム層(赤土)や黒土であれば、富士山からの堆積物です。この由来を知ることで、遺跡が残された時の地形を想定することができます。
この講座では津久井城がある城山の地質はどのようなものか、相模原市域全体の地質から考えることを目的としています。相模原は相模川による河岸段丘が著名ですが、津久井城のある城山はまた異なった地形で、山間部に位置するため特徴的な地質になっています。
津久井地域は山地で、相模野台地は台地に区分されます。地形の変化は数十万年のタイムスケールであり、旧石器時代や縄文時代とは古さの桁が違います。
津久井城の講習会では、歴史や遺跡の内容が多く、今回の地形・地質の内容は新鮮であり、みなさん真剣に聞き入っていました。
(考古担当学芸員)