7月7日、市内南区の緑地で、マヤランの花を撮影しました。
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マヤランの花
マヤランは野生ランの一種ですが、緑色の葉を持ちません。
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緑色の部分が無い植物です
なぜ緑色の部分が無いのかというと、光合成する必要が無いためです。光合成をせずにどうやって成長するのかというと、「寄生」です。しかも、ほかの植物に直接寄生するのではなく、植物の根に付いて、その植物と「共生」している菌根菌(きんこんきん)へ寄生するのです。このような植物を、菌従属栄養植物と言います。いわば菌根菌の栄養を横どりする、なかなかしたたかな栄養システムですね。
こちらは博物館の前庭ですが、ミミガタテンナンショウが真っ赤な果実をつけました。
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ミミガタテンナンショウの果実
下の写真は、3月に撮影した同じ株の花です。
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ミミガタテンナンショウ(今年3月)
梅雨も終盤となり、いろいろな植物が開花したり結実したりしています。
(生物担当学芸員)