梅雨が明けて真夏のお天気が続いています。そんな中、目につくようになってきた昆虫がいくつかいます。まずはこちらの、ヨツスジトラカミキリです。
タイガーカラーはスズメバチやアシナガバチの仲間に見間違えて一瞬どきっとしますが、まさにそんな効果を狙った配色(ハチへの擬態)とされています。
そして、こちらのトンボはナツアカネです。
まだ未成熟なので全体的に黄色っぽいのですが、秋になると真っ赤に変わり、いわゆる赤トンボの一種となります。
そして、樹木の洞(うろ)などで目を凝らすと、こんな昆虫も。
キマダラカメムシの幼虫です。この複雑な模様を拡大して見ると、何となくインカ帝国の遺跡から出てきた遺物を連想してしまいます。ちなみに、秋に成虫になると、関東では最大級のカメムシです。
日中は暑すぎるのか、虫もあまり活動していません。洞や葉陰などでひっそりと休んでいるようです。
(生物担当学芸員)