8月11日、博物館駐車場のフェンス沿いを歩いていると、ホウジャクが飛んでいました。
一見するとハチドリのように見える蛾なので、蜂雀(ほうじゃく)という名が付いています。他の蛾の仲間と異なり、昼間、ホバリングしながら盛んに花の蜜を吸います。ところが、飛んでいる場所には花など咲いておらず、何をやっているのかなとしばらく観察していると・・
産卵でした!ホウジャクの幼虫はヘクソカズラを食べます。果たしてホウジャクが飛び回っていたのは、フェンスに絡みついたヘクソカズラのまわりです。ホウジャクが飛び去った後に葉裏を覗いてみると・・
真珠のような卵がついていました!ホウジャクはとても美しい蛾なので、それだけでも見られるとちょっと嬉しいのですが、この宝石のような卵を見ることができて、とてもラッキーな気持ちになりました。
(生物担当学芸員)