こんにちは!地質分野の実習生です。
今日( 8月31日)は相模原市緑区鳥屋の地震峠に行き、関東地震の地すべり跡の地形や石造物の調査を行いました。
今から100年前の1923年9月1日に発生した関東地震によってこの地域では地すべりが起こりました。
その場所は地震峠と呼ばれ、地すべりによって亡くなられた方を弔う慰霊碑が建てられています。
まず、慰霊碑の大きさの計測、文字の確認を行いました。
次に、地すべりの堆積物と地形を調査するために森の中へ…
この野外実習では、博物館資料として森の中にある岩塊を採取しました。
中には高さ1mを超える大きな石もあり、大きさの計測や採取を試みました。
しかし、長年の風化によってもろくなっており、採取は断念しました。
過去の地形図と見比べ、慰霊碑の近くを流れる串川の流路が地すべりの影響によって変わっていることを確認しました。
地震から100年が経ち、地すべり地形の上に樹木が生い茂っていたり岩石が風化していたりと災害の痕跡を探すことが難しかったです。
今回の調査で実物資料と写真を集めることができました。この資料をもとに、私たちはこれから展示を作っていきます。9月16日から展示が始まる予定なので、ぜひ見に来てくださいね!