先日、可憐だけどちょっと迷惑な花として、ヌスビトハギを紹介しました。ヌスビトハギはそれでも在来種なので、迷惑と言ってもそれは人間の勝手な都合です。しかし、博物館の駐車場の一画で、さらに嬉しくない存在のヌスビトハギが咲いています。
花はヌスビトハギより大きくて美しいのですが、こちらは外来種のアレチヌスビトハギです。ここ数年、お隣の樹林地の日当たりが良い場所などに生育してきていたので、とうとう博物館の敷地内にも入ってきたというわけです。見分け方は、アレチヌスビトハギの果実は3つから4つが1組になっていることです。
ヌスビトハギは、2つセットです。
アレチヌスビトハギも人間の活動が原因で持ち込まれ、定着しているので、それ自身が何か悪いことをするわけではありません。でも、大柄で目立つ植物なので、あまり増えて欲しくないな、というのが正直なところです。
(生物担当学芸員)