9月27日、市内緑区のある草地で、ノビタキを見ました。ノビタキは春から夏は北日本や標高の高い地域で繁殖し、越冬のために南下する途中、市域の水田地帯や河川敷などに立ち寄っていきます。このような鳥を、渡り鳥の区分では「旅鳥(たびどり)」と言います。

ススキにとまってあたりをうかがうノビタキ
ススキにとまってあたりをキョロキョロ見まわしていたかと思ったら、突如飛び立って、イナゴの仲間をパクリとくわえました。

イナゴめがけて飛び出しました

しっかりキャッチ!
見事なフライングキャッチ!ヒタキの仲間は、こうして止まり木からフワッと飛んで昆虫を捕食する習性があります。それにしても、チョウやカゲロウなどのようにフワフワ飛んでいる昆虫ではなく、直線的に素早く飛ぶイナゴを捕まえるとは、技ありの瞬間でした。
(生物担当学芸員)