10月16日、相模川の河原でテレビの撮影クルーが収録をしていました。
狙いはこちら。カナムグラです。在来のつる植物ですが、ちょっと困った一面があります。
それは、カナムグラが秋の花粉症を引き起こす原因植物の代表格だからです。今年は夏が長くて暑く、その時期に十分につるや葉を展開しました。そして、長すぎた真夏並みの気温で少し夏バテ気味かと思いきや、ここにきて雨と低温が開花を促したのか、一斉に、そして大量に花を咲かせています。
スギほどもうもうと煙のように花粉を飛ばすわけではありませんが、身近な植物なだけに、影響は小さくありません。
今回の取材結果は、日本テレビで10月16日夕方のニュース番組、「newsevery」と翌朝「Oha!4」の中で取り上げられました。
じつは市内の内科医院でも、今年は例年よりも秋の花粉症の症状を訴える人が多いとの話を伺いました。マスコミも注目していて、今回の取材も2回目、先週はNHKから取材を受けました(ニュースウオッチ9で放映)。オオブタクサやブタクサはすでに花期が過ぎましたが、今ちょうどカナムグラの開花のピークとなっています。花粉症の方はどうぞお気を付けください。
(生物担当学芸員)