10月28日、お隣、八王子市の長池公園を歩きました。園内で咲いていたヤクシソウの花に、ホシホウジャクが飛んできていました。

ヤクシソウの蜜を吸うホシホウジャク
この仲間は一見、ハチのように見えるけど、スズメガの仲間です。そのため「蜂雀(ほうじゃく)」と呼ばれます。目に見えないくらいの速さで翅(はね)を動かしてホバリングしながら、長いストロー状の口で蜜を吸っています。
カメラのシャッタースピードを上げて上から撮ってみると、翅(はね)や背面全体がかなりおしゃれで美しいことがわかります。

上から見たホシホウジャク
そばにいた人が、花から花へと移る際に近づいてきたホシホウジャクを「うわっ」と声を上げて避けていました。それくらい、ハチに似ているということでしょう。
飛んでいる虫をもう1種。ホソヒラタアブです。

アザミの花に近づくホソヒラタアブ
こちらもホバリングして、どの花にとまろうかと見定めているようで、空中の1点にきれいに止まっています。アブと名に付きますが、動物を刺すことはなく、花の蜜をなめる、とても穏やかでかわいらしい昆虫です。
秋の花の開花がまっさかりで、暖かい日中は昆虫たちの動きも活発になっています。
(生物担当学芸員)