【開催中!】市史ミニ展示 柳田国男を支えた鈴木重光・長谷川一郎

現在、当館の常設展示室内で市史ミニ展示を行っています。

テーマは「鈴木重光(しげみつ)」です。
鈴木重光(1887~1967)は旧津久井郡内郷村の民俗学者・郷土史家です。
民俗学者の柳田国男とも親交が深く、多くの著作を残しています。

当館では鈴木重光が集めた資料約8万点を収蔵しています。
近年、当館ボランティアグループの一つである「水曜会」により目録が整備され、
その全体像が明らかになりました。いずれも明治~昭和の貴重な資料です。

今回は民俗学者の柳田国男と鈴木重光・長谷川一郎の交流をテーマにしています。

展示の様子

柳田国男は1918年に現在の緑区若柳・寸沢嵐(すあらし)にあった内郷村で、研究者たちと日本で初めて村落共同調査を行いました。その際にサポートしたのが、鈴木重光・長谷川一郎です。この調査がきっかけで3人は親交を持つようになります。

長谷川一郎は内郷村の校長を務めた人物で、鈴木重光と一緒に郷土の歴史や民俗を丹念に調査しました。それ以外にも社会福祉活動・青年育成活動などに取り組んでいました。

展示では、柳田国男からの手紙や絵葉書の実物を展示しています。貴重な柳田国男の肉筆ですので、この機会にぜひご覧ください。

柳田国男から鈴木重光への手紙

柳田国男から鈴木重光への絵葉書

このミニ展示は11月30日(木)まで開催しています。
(展示担当学芸員)

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