考古ミニ展示「旧石器時代の狩りの道具 石槍」を開催しています。

現在、当館エントランスでは、考古ミニ展示として市内からみつかった約2万年前から1万6千年前の石槍を展示しています。

旧石器時代の人々は石を打ち欠いて道具である石器を作り、使用していました。
相模原にいた旧石器人も同様で、狩りの道具として推定されるものに「石槍」があります。

博物館入口から入ってすぐです。

約60点ほどの石槍が並んでいます。

左:石槍、右:石槍の失敗品

石槍の先端は鋭くなっており、獣を突き刺す道具として考えられています。そして黒曜石やチャート、凝灰岩など、割れ口が鋭い種類の石を選んでいます。

 

今回の展示では、考古担当学芸員も石槍をつくってみました。長野や北海道で採れる黒曜石を材料にし、主に鹿の角のハンマーで打ち欠きました。

 結果は不整形でいびつな石槍となり、旧石器人の石器作りのレベルが高かったことを痛感しました。

この展示は11月30日(木)まで開催していますので、ぜひご覧ください。
(考古担当学芸員)

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