カイコは全員すっかり繭の中に入ってしまったのですが・・
先日、カイコへあげるクワをとっていて気づいたクワコの繭が、いつの間にやら羽化していました。クワコは、カイコの祖先の野生種と非常に近いなかまの昆虫と言われています。
繭には羽化した成虫が出てきた穴があいています。この穴は、シルクの繊維を切って出てきたものではありません。糸と糸をくっつけている糊成分を成虫が口から出す酵素によって溶かして、ほぐして出てきているものです。
せっかくなので、外のヤマグワの木に放しました。
それにしても、野趣というか、やっぱり野生はかっこよくて美しいですね。
(生物担当学芸員 秋山)