12月7日から二十四節気の大雪(たいせつ)となっていますが、日々、気温の変化が激しくて体調管理に苦労しますね。そんな折、博物館近くの路傍でこんな花が咲いています。
タチツボスミレです。この道路に沿って広がる樹林地内にはとても多い花で、4月から5月にかけて地面を覆うように咲きます。でも・・今は冬です。
しかも、こうした路傍に咲くのはふつう、スミレやノジスミレなど、いわゆるすみれ色の種類です。こんな季節外れの路傍で咲いているのを見た記憶がありません。春の花が秋の終わりや初冬にも少し咲くことはよくあります。ソメイヨシノなどのサクラが良い例ですが、タチツボスミレの冬咲きはちょっと意外でした。
近くのフェンスではつる植物の黄葉が見ごろです。
ノブドウやヘクソカズラ、ヤマノイモなどが、グラデーションを作っていてとてもきれいです。
イチョウもだいぶ葉を落とし始めて、紅葉、黄葉の季節もそろそろ終盤ですね。
(生物担当学芸員)
※相模原市立博物館は来年2月29日まで、エレベーターの修繕など館内工事のため臨時休館中です。ご理解とご協力をいただきますようよろしくお願いします。休館中のお問い合わせなど、詳しくは博物館ホームページをご覧ください。