12月16日、エコパークさがみはら(相模原市立環境情報センター)の自然環境観察員のみなさんと、境川でバードウォッチングを行いました。冬の気候とは思えないポカポカ陽気で日差しも強く、歩いていると暑いほどでした。
JR町田駅に集合し、午前中いっぱいかけて、古淵駅近くまで歩くコースです。スタートしてすぐ、コサギが採食していました。
ガーガーとダミ声を発しながら飛び跳ねたり、足指でガサガサ川底を探ったりしていて、見た目の優雅さと裏腹な取り乱し方でした。
そしてこの日、全行程で度々登場してくれたのが、カワセミです。
境川は川幅が広くないため、水路と水平に移動するカワセミを観察するには最適です。鳴きながら飛ぶことが多いため、見つけるのも簡単です。飛ぶ姿を上から見ると、背中のコバルトブルーが映えて美しく、みなさんから歓声が上がりました。
途中の緑地では、ケヤキの幹の股に溜まった水を、アカハラ(亜種オオアカハラ)、ヒヨドリ、ツグミがかわるがわる飲んでいました。下の写真では、アカハラの後ろでヒヨドリが順番を待っています。
ヒヨドリも無事にありつけました。
続いてツグミです。
それにしても、すぐ隣に川が流れているのになぜこの水に執着しているのでしょう。そんなことをみなさんといろいろ推測しながらのんびり歩くのはほんとうに楽しいですね。
参加者のお一人が、水際の草陰にいるバンを見つけてくれました。
少し汗ばむほどでしたが、好天にも恵まれ、2時間強で30種の野鳥を観察できました。
(生物担当学芸員)
※相模原市立博物館は来年2月29日まで、エレベーターの修繕など館内工事のため臨時休館中です。ご理解とご協力をいただきますようよろしくお願いします。休館中のお問い合わせなど、詳しくは博物館ホームページをご覧ください。