もう年が明けてしまいましたが、クリスマスイブの12月24日に武蔵高等学校中学校地学部からの依頼を受けて、相模原市立博物館の学芸員が巡検(じゅんけん)の案内を務めました。
地質学の分野では、現地で地層や岩石を観察することを巡検と呼びます。今回は相模原市北西部にある陣馬山の麓で、主に沢井川に沿って巡検を行いました。
各見学地点では、まず、学芸員が説明してその後各自で観察しました。
沢に降りて観察する場所もありました。
冬の沢は冷え込みがきつく、飛沫のかかった木の枝などに氷のコーティングができていました。
寒さにもめげず、みなさん熱心に観察しており、地層の方向を測定する生徒さんもいました。
黄鉄鉱が見つかる場所では、岩石をハンマーで割って、黄鉄鉱を探しました。大きくても1mmくらいなので、よく探さないとわかりません。大きくはありませんが、形の良い結晶が見つかります。参加者全員、見つけることができました。
お天気にも恵まれ、無事に巡検を終えることができました。普段あまり見ることのない岩石を見ることができ、楽しんでいただけたようです。
(地質担当学芸員)
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