暖かい日が多くなり、梅の花や長くなった日脚に春の訪れを感じます。
この時期は、夜空にふたご座が高く昇っています。
今回はふたご座に注目してみましょう。
ふたご座はギリシャ神話に登場する大神ゼウスの息子たち、兄カストルと弟ポルックスの姿だと伝えられています。
兄弟の名はそのまま星の名前になっていて、カストルは少し暗い2等星、ポルックスは明るい1等星です。二つの星は色の違いがあるのも特徴で、カストルは白っぽく、ポルックスは黄色っぽく輝きます。
カストルとポルックスには、他にも様々な呼び名があります。
並んでいる様子から“目”に例えられることが多く、二つ合わせて「猫の目」や「犬の目」、「眼鏡星」などと呼ばれます。
その他にもカストルとポルックスには、これからの時期にぴったりの「ひな祭り星」と
いう呼び名がつけられています。
ひな祭り当日に、ふたご座の二つの星が高く昇ることが由来とされていますが、
カストルとポルックスが並ぶ様子は、まるでひな人形のお雛様とお内裏様のようですね。
春の気配を感じるようにもなってきましたが、夜空の主役はまだ冬の星座です。
この時期はふたご座にぜひ注目してみてください。
(当館プラネタリウム解説員)
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