昨年11月から「曳き家」のために休館していた「吉野宿ふじや」が、本日再オープンしました。かつて「ふじや」で使われた品々や古い写真などの展示に囲まれて、担当から曳き家の経過を説明した後、来賓のあいさつがあり…と、ちょっとした式典を行ったのですが、なんといっても嬉しかったのは、地元の幼稚園と高校生によるオープニングの合唱です。
これには皆、聞きいってしまいました。地域で大切に思われる施設って、こういうものなんだな、という実感がわきました。
園児と生徒だけで約60人。土間に並んだ靴の数で実感していただけるでしょうか。
ひととおりのセレモニーが終わった後は「ふじの里山くらぶ」による展示解説(もちろん、展示をつくったご本人方です)。
ここにも地域パワーが発揮されています。
きょうのオープニングは総じて「ふじや」という場所のあり方を象徴していたようにも思えます。ひとことで言うと「アットホーム」。ただ歴史的建造物というだけでなく、人々が支えてくれている、そんな雰囲気が終始漂っていました。
今日から9月1日まで、オープニング記念展示は継続します。どうぞ見にきていただければと思います。(学芸班 木村)
ふじやの紹介URL:http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shisetsu/library_etc/017350.html
今日のもう1人の立役者。「ミウル」。相模原市緑区のマスコットキャラクターです。写真は出番待ちの様子。