2月27日、南区東林間にある東林ふれあいセンターで歴史講座の講師を務めました。
第1回は座学、第2回は探訪形式の2週連続で東林地区の歴史について学ぶ講座で、本ブログのタイトルに若干の矛盾があるのはそのためです。
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講義会場の様子
会場となった東林ふれあいセンターでは、以前から歴史講座の開催を切望されていたようで、情報解禁後、あっという間に満席となったことを同所スタッフの方から伺いました。定員10名の狭き門を勝ち抜いた受講者の皆さんとともに、気合い十分で初回の座学がスタートしました。
現在の東林間駅周辺というと、夏の一大イベント「東林間サマーわぁ!ニバル」の盛り上がりや、飲食店・雑貨店などが立ち並んでいるイメージがありますが、約140年前までは “林間”という名のとおりアカマツが生い茂る松林と、くぬぎ山をまじえた広大な原野でした。
東林間駅東口にある推定樹齢130年超の「千代の松」は、かつての面影を残しつつ長い間この地を見守っています。
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千代の松
講義では「開拓と開発」をキーワードとして、明治時代以降に開拓の手が入り、小田急沿線を中心に地域がどのように発展してきたかをお話しました。
この講座を皆さん心待ちにしてくださっていたようで、途中に盛り込んだクイズにも全問正解を目指して積極的にご参加いただきました。講義終了後は数名が質問に来られ、熱心に受講いただいたことが伝わりました。
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東林地区の今と昔を見比べています。
次週は講義で紹介した史跡などを中心に、おもに緑道沿いを実際に歩いて学ぶ探訪編を予定しています。来週のお天気が少し心配ではありますが、無事に決行した際はその様子をブログでもお知らせしたいと思います。
(歴史担当学芸員)
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