朝からどんより低い雲がたちこめています。室内もべたべた、朝一番に開いた新聞もしっとりしていました。
でも、野外の生きものたちにとってこんなすばらしいコンディションはありません。博物館おとなりの樹林地では、サクラの古木がなんだか原生林のような雰囲気を醸し出していました。湿気を味方につけています。
林床に倒れかけていたミミガタテンナンショウの果実。妖しげですね。
あとで、もうちょっと湿気を喜ぶ生きものの姿を探しに行きたいと思っています。
(生物担当学芸員 秋山)
神奈川県相模原市中央区にある市立博物館です。1995年に開館して以来、相模原の歴史や自然を扱う総合博物館として市民に親しまれ、2019年には入館者数が300万人を超えました。また、2010年7月には、小惑星探査機「はやぶさ」の、2021年3月には後継機「はやぶさ2」の再突入カプセルの世界初公開を行うなど、お向かいにあるJAXA相模原キャンパスとの連携も深めています。