小さい頃、夏の早朝に探し歩いた記憶がよみがえる、あのニオイ。
博物館のまわりを歩いていたら、大きなクヌギの木から発酵臭がします。体が条件反射的に反応して歩み寄ると・・。やっぱりいました。
カブトムシのメスです。発酵した樹液から離れがたいのでしょう。しかし、一応隠れているつもりなのかもしれません。頭隠して尻隠さず、という感じですね。
ところで、咲き始めた花を一つ見つけました。アカメガシワの雌花です。雌雄異株なので、この木は雌株ということになります。
カブトムシもアカメガシワも、じめっとした空気によく似合う生きものです。
(生物担当学芸員 秋山)