二つのキイチゴ

ラズベリーというとジャムの種類を思い出しますが、原料はキイチゴ(木苺)の一種です。在来種のキイチゴもたくさんの種類があり、身近なところにも生えています。博物館周辺の樹林では今、2種類のキイチゴの花が満開です。
その一つ、ニガイチゴです。

ニガイチゴの花 上向きに咲くのが特徴

梅雨の頃に実る果実は赤く、甘みもあって美味しいのですが、その名のとおり、小核(タネの部分)をかみ砕くと苦みが出ます。

梅雨のころに実るニガイチゴの果実

もう一種は、モミジイチゴです。

モミジイチゴの花 下向きに咲きます

果実の味は酸味と甘みのバランスがとても良く、美味しいです。

春の終わりころに実るモミジイチゴの果実

ただし、キイチゴ全般に言えることですが、野生のキイチゴの果実にはたいてい、アリがついています。見つけていきなり口へ入れないよう、注意が必要ですね。
(生物担当学芸員)

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