4月20日、毎月恒例の生きものミニサロンを実施しました。今回のテーマは「タンポポの種類を調べてみよう」です。博物館お隣の樹林地に分布しているカントウタンポポと、博物館の駐車場などに多い、外来種とカントウタンポポの雑種の違いを観察しました。どうやって観察するかというと、外見の違いよりも確実な、花粉の観察です。まずは新緑が清々しい駐車場に出て、花から花粉を採集しました。
採集の仕方は簡単!セロハンテープを花の表面へ付けるだけ・・
それを、顕微鏡で観察しやすいように切った板ダンボールに貼り付けます。顕微鏡で観察するための穴を中央に開けてあります。
肉眼でも、花粉がびっしりついているのがわかります。
これを、博物館内の実習・実験室へ持ち込んで、実際に顕微鏡で観察します。
顕微鏡で見ると、たくさんの花粉の色や大きさが揃っているもの(樹林地内で採集したもの)と、色や大きさが不揃いなものが(駐車場)がありました。
粒ぞろいの方がカントウタンポポで、不揃いの方が雑種のタンポポです。
近接した場所に種類の違うタンポポがあったことを自分の目で確かめられたことが新鮮だったようで、スマホで顕微鏡の画像を撮影している参加者もいました。
次回は5月18日(土)12時から実施します。お楽しみに!
(生物担当学芸員)