5月3日、来月から始まる恒例「カイコの飼育展示」に向けて、博物館敷地内のクワの木の状態を見て回りました。
クワを利用するのはカイコだけではありません。瑞々しいクワの若葉の上には、いろいろな生きものがいました。まずはこちら、クワコです。
カイコと先祖を同じくすると言われる野生の蛾です。すでに3齢(2回脱皮をした)幼虫ですが、色合いはまだ鳥のフンに擬態しています。終齢(5齢)になった時の変化を見逃さないようにして、また紹介したいと思います。
そして、その名もワカバグモ。ハエの仲間を捕らえてお食事中でした。
こちらはダイミョウセセリ。たまたまクワの葉にとまったところを撮影しました。幼虫の食草はヤマノイモ科の植物です。近くのフェンスにヤマノイモやオニドコロがたくさんからみついているので、この付近ではよく見られます。
こちらはクワではなく、近くのセンニンソウの葉にとまったホソオビヒゲナガ。トビケラのような体つきですが、体の何倍もある長い触角が特徴の、蛾の仲間です。
そして、この日もエレガントな姿を見せてくれたキビタキです。
長い時間、様々なフレーズでさえずっていました。
(生物担当学芸員)