10日ほど前、敷地内に設置している鳥の巣箱の壁に居候がいると教えてもらいました。
近づいてみると、何かが集団を作っています。
ヨコヅナサシガメというカメムシのなかまです。
体が大きく、腹部が横に張り出し、白い模様がある個体は成虫です。
そして、少し小さい個体は幼虫。
カメムシのなかまの成虫と幼虫ではこのように大きさや姿かたちが異なるほか、成虫にはある翅(はね)が、幼虫にはまだありません。
ヨコヅナサシガメはサクラの樹が好きなようで、幹のくぼみなどにこうして集団を作っているところをしばしば見かけます。
この巣箱がかかっているのもサクラの樹です。
樹のどこかからみんなで移動してきたのでしょうか。
本日確認したところ、この集団はまたどこかへお引っ越ししていました。
どのように移動し、どのように集団を形成するのか、とても興味深いです。
(動物担当学芸員)