5月24日、今年も農業用水路沿いで県立上溝南高校のみなさんと、ゲンジボタルを観察してきました。
中央区のこの場所は、過去から現在まで養殖のホタルや、餌のカワニナなどを移入していない、正真正銘、地元のホタルです。
ゲンジボタルの発生時期は、ソメイヨシノの満開から2か月後というのが一つの目安です。今年はソメイヨシノの開花が遅れたため、5月下旬ではまだ早いかな、と思っていたのですが、無事に観察することができました。
水路沿いで約150頭の飛行を確認できました。
観察終了後、元気な高校生たちにスマホをかざしてもらって「人間のホタル」で記念写真。
ゲンジボタルは、水田耕作用の水路に年間を通して水が流れていることが生息の条件です。冬の水路清掃など、地元のみなさんの地道な作業に感謝しつつ、美しい光を眺めました。
(生物担当学芸員)