毎年恒例の、カイコの飼育が始まりました!5月31日に給桑を開始、6月1日から飼育展示を開始します。写真は、給桑を開始した瞬間です。種紙(たねがみ:卵が産み付けられた紙)のまわりにいたふ化直後の幼虫が、クワの葉をそっと乗せた瞬間から葉の方へと寄っていきます。
クワの葉のにおいに反応しているのでしょう。ものの数分で、ほとんどのカイコが葉の上へと移動しました。
ふ化直後の1齢幼虫は、毛が生えていることから「毛蚕(けご)」と呼ばれます。体も黒く見えますが、これが、丸1日食べ続けると長さは1.5倍ほどになり、色も白黒のまだらに見えてきます。
そして、蚕種(さんしゅ:カイコの卵)を提供した学校への出張授業も始まりました。こちらは作の口小での授業の様子です。
クイズなどを交えながら、カイコを飼うにあたっての注意点だけでなく、カイコの飼育はペットを育てるのとは異なり、農作業であることなどを伝えました。
これから約1か月、カイコと共に過ごす日々が続きます。
(生物担当学芸員)