6月1日、緑区大島の相模川河川敷で、特定外来生物に指定されているオオキンケイギクの駆除作業が行われました。これは、エコパークさがみはらの自然環境観察員の有志が、相模原市水みどり環境課へ要請して実施されたものです。
なぜこの場所かというと、相模川を代表する絶滅危惧種のカワラノギクの保全圃場があり、その周囲を取り囲むようにオオキンケイギクが繁茂してしまっているからです。

オオキンケイギク 見事な咲きっぷりですが、増えては困る植物です
ここ数年で明らかに増加しており、駆除が行われることになりました。作業には、桂川・相模川流域協議会や、さがみはら緑の風(自然観察指導員相模原連絡会)のみなさんなどが参加されました。

根っこから引き抜きました
大汗をかきながらの作業を1時間ほど行い、駆除したオオキンケイギクは40袋以上となりました。

本日の成果
特定外来生物は、生きた状態での移動が禁じられているので、この袋はゴミ収集車が回収します。今回はオオキンケイギクに絞った駆除作業でしたが、じつは、この河原の絶滅危惧種はカワラノギクだけではありませんし、外来植物もオオキンケイギクだけではありません。河原特有の環境に生育する植物にとって脅威となる外来植物はまだまだたくさんあり、今後も注意深く見守っていきたいと思います。
(生物担当学芸員)