6月5日夜、市内のゲンジボタルの名所に行ってみました。今シーズンのピークかな?というくらいの見事な明滅を見ることができました。

ゲンジボタルの明滅(6月5日、15秒の露光で撮影)
博物館の駐車場の一角では、ホタルブクロとヤマホタルブクロが隣り合って咲いています。この2種はとてもよく似ていて、遠目では識別できません。下の写真では、左がヤマホタルブクロ、右がホタルブクロです。両種の識別点については過去のこのブログに書いたので、ぜひそちらをご覧ください。

左がヤマホタルブクロ、右がホタルブクロ
さて、ホタルブクロが咲いているのは、一昨年、ナラ枯れのために伐採したコナラの切り株の周辺なのですが、そこにはこんなキノコが生えています。マンネンタケの仲間でしょうか。

マンネンタケの仲間
そばには幼菌が3本、整列していました。

マンネンタケの仲間の幼菌
このキノコは、老木や切り株などに発生し、分解していきます。有機物を無機物へ分解する重要な役目を持つのがキノコです。そして、キノコとはカビの一つの形態です。もうすぐ梅雨入りとなりそうですが、そんな季節に家の中で発生するとやっかいなのがカビです。しかし、生態系の中では無くてはならない存在だと思うと、ちょっと見方が変わりそうですね。
(生物担当学芸員)