給桑開始から19日目、カイコは概ね半分が眠、半分が5齢に脱皮をしました。
眠の間は給桑を停止するので、脱皮した5齢のカイコは、新鮮なクワが無いかと頭を振っています。しかし、ここで順次食べさせてしまうと成長がばらつくので、ほとんどが脱皮を済ませるまでは給桑を再開しません。
6月18日は朝から大雨の1日ということが前日の天気予報でわかっていたので、すでに給桑再開のためのクワの葉は取ってあります。早く食べさせてあげたいのですが、こちらもいましばらくの我満・・
ところで、カイコは餌が与えられなくても、決して逃げて探しに行ったりはしません。展示中の飼育容器はすでに開放しています。
5千年に及ぶと言われる飼育の歴史の中で、そうした性質も完成されてきているのでしょう。
遅くとも、明日の朝には給桑を再開する予定です。これから1週間がラストスパートとなります。
(生物担当学芸員)