6月29日 カイコ30日目 いよいよ繭!

6月29日、給桑開始から30日目です。気温の関係などあったのか、やや遅れましたが、ほぼすべてのカイコが熟蚕になり、盛んに繭を作っています。じつは昨日(28日)から作り始めていて、すでに24時間近く経った繭の状態です。

作り始めて24時間ほど経った繭

まだうっすら中が透けて見えますが、明日の朝までには真っ白になっています。繭は丸2日かけて完成し、さらに2日経つと蛹になります。この様子も、展示しています。

展示の様子

繭の中身が透けた状態は1日しか見られません。順次作り始めたものを、今日と明日、展示に出しますので、ご来館された方はぜひご覧ください。
熟蚕(繭を作り始める状態のカイコ)は、クワの葉を食べなくなり、葉の上に乗ってしまいます。

葉の上に並んで乗っている熟蚕のカイコ

そして、頭を真上に上げて振り始めたら、繭を作る状態になっている合図です。

頭を振る熟蚕

よく見ると、すでに糸を吐いているのがわかります。

口から糸が右下へ出ています

こうした熟蚕のカイコを蔟(まぶし:繭をつくる部屋)へ入れていきます。約1か月のカイコの飼育展示も、クライマックスを迎えました。
(生物担当学芸員)

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