ハエドクソウの花が咲き始めたので、おとなりの樹林地へ写真を撮りに行ったら、すてきなヤツに出会いました。
ヨツスジトラカミキリです。アシナガバチあたりへの擬態でしょうか。なんてカッコイイ!県内では沿岸部に分布していた種のようですが、最近は内陸の相模原でも見られるようになったそうです。ところで、もともと相模原では、近いなかまのトラフカミキリ(トラカミキリ)の楽園だったはず。クワにつくトラフカミキリは、かつて桑畑におおわれていた相模原台地を代表するようなカミキリムシ。もちろん、クワにとっては食害虫ですが、あまり見られなくなるとやっぱりなんだか寂しい気がします。
そうそう、目的のハエドクソウは・・。
全体を写すと、なにがなんだかわかりません。花穂にクローズアップ。
さらにアップすると、美しい顔つきの花が見えてきます。
ハエ除けに使われたその名によってなんだかおどろおどろしい雰囲気になってしまいましたが、花は小さいながらにとてもかわいらしいですね。
(生物担当学芸員 秋山)