8月9日、緑区の佐野川地区へ外来昆虫の調査に行きました。猛暑の中で汗だくになりながらの調査だったのですが、たくさん飛び回っているトンボを見ていると、季節が着実に進んでいることがわかります。それは、「赤とんぼ」と呼ばれるトンボの体がだいぶ色づいてきているからです。
こちらはマユタテアカネ。顔にチョビひげのような黒斑があるのが特徴です。
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マユタテアカネ
真っ赤になって成熟しています。
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マユタテアカネ
こちらは、ミヤマアカネ。翅(はね)の先端付近に茶色の帯があるのが特徴です。
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ミヤマアカネ
こちらは同じミヤマアカネですが、真っ赤にはなっていない個体です。この写真では、未成熟のオスか、メス(メスは真っ赤にはなりません)かわかりません。
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ミヤマアカネ
真っ赤なトンボの割合が増えてくるころ、本格的に秋を感じられるでしょうか。まだまだ続きそうな猛暑も、そんなことを考えながら耐えて過ごしたいと思います。
(生物担当学芸員)