8月17日、「野生動物サマースクール2024(相模原市鳥獣等被害対策協議会主催)が博物館で行われました。
これは、野生鳥獣による農作物被害、生活被害が市域においても著しい状況の中で、野生動物について正しい知識や被害防除の重要性などを知ってもらうために企画されました。講師は麻布大学の加瀬ちひろ先生です。
そして、当館が連携協定を結んでいる麻布大学いのちの博物館から、たくさんの頭骨標本も持ち込まれました。
加瀬先生による身近な哺乳類についてのお話の後、さらに動物の体のつくりや顔の模様などをしっかり観察してもらうために、ぬり絵式のスケッチをしてもらいました。モデルは当館所蔵の本はく製です。
タヌキ、アナグマ、ハクビシン、アライグマをそれぞれしっかり観察してとてもリアルな絵が完成しています。
絵が観察したら、頭骨など実際に手に取り、種ごとに異なる形の違いや、歯の並び方やかみ合わせを確認しました。
続いて、スケッチした4種の哺乳類の旗を作ります。
何に使うのかというと、クイズに答えるためでした!
じつはこれが、最後のまとめ。みなさんがほとんどすべての問題に正解していたので、修了証が渡されました。
こちらが修了証(となりのけものマスター)です。
野生動物について学ぶあっという間の2時間でした。終了後も、はく製を見ながら質問していくご家族も多く、身近な野生動物への関心の高さをうかがうことができました。
(生物担当学芸員)