秋色の河原

9月2日、台風が去っても雲の動きや風にその名残を感じる中、市内南区の相模川を歩きました。日差しは強烈でしたが、木陰ではなんとなく秋の気配を感じます(暦上は秋なので、気配というのも変ですが・・)。そんな季節感を強く感じさせてくれるのが、ツルボの花の、やさしい色合いです。

ツルボの花

ツルボの花茎が立ちあがってくると、秋の訪れを感じます。
こちらのガガイモは夏の終わりから咲きますが、やはり初秋の河原の印象が強い花です。

ガガイモの花

キンエノコロは、これぞ秋の河原!という色合いです。

キンエノコロ

オオブタクサの花ももうすぐ満開です。秋花粉に悩まされた昨秋を思い出してしまいました。

オオブタクサ

突然飛んできて、クズの葉の上にピタッととまったのはイチモンジセセリです。

イチモンジセセリ 触角の影がかっこいい!

このチョウは、幼虫がイネ科の葉を食べることから、田んぼにいると害虫とされてしまいます。しかし、河原にいるぶんには大きな目をしたかわいいチョウですね。
大汗をかきながらこうした秋の生きものを観察するのもなんだか不思議な気分ですが、着実に季節が動いているのを感じられました。
(生物担当学芸員)

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