9月5日、緑区上大島の水田地帯を歩いていると、イネが開花していました。
イネの開花期は8月中旬ころがピークなので、時期としてはちょっと遅く、晩稲(おくて)の品種かもしれません。近くには、すでに穂を垂れているイネも多くありました。
イネの開花と言いましたが、じつは、すでに花は閉じています。おしべが籾(もみ)からはみ出ていますが、正確に開花というと、籾が二つに割れた状態で、これは午前中の数時間しか見られません。写真を撮影したのがお昼ころだったため、ほぼすべての花が閉じていました。
水田の道路際では、田んぼの代表的な雑草であるオモダカが咲いていました。家紋のモチーフにもなっている独特の形の葉が特徴です。
近くでは、収穫に向けて、農家の方が稲刈りの邪魔になる雑草を取っていました。日に日に田んぼの色も黄金色に変わっていくことでしょう。
(生物担当学芸員)