9月中旬となり、タカの渡りのシーズンを迎えました。全国各地に観察ポイントがある中、市内でもいくつかの場所でカウントが行われています。9月17日にその一つのポイントへ行ってきました。
まだ数は少なかったのですが、サシバとハチクマがそれぞれ数羽ずつ、西へ流れていくのを確認しました。とても遠い空を飛んでいたので、望遠レンズで撮影した写真をさらに拡大しても、これくらいの大きさです。それでも、シルエットからハチクマであることがわかります。
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ハチクマの飛翔
渡りと、普通に飛んでいるのとどう見分けるのか不思議に思われるかもしれませんが、実際に見るとはっきりわかります。旋回しながら一気に高空へ上がり、あっさりと西へグライディングしていきます。その潔い切り替えとスピードは、通常の飛翔とは大きく異なるからです。
飛ぶ数が少なかったので、合間に付近の草地に目をやると、ツリガネニンジンが咲いていました。
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ツリガネニンジン
さらに足元でなにか動いたと思ってそちらを見たのですが、何も見つけられません。
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なにか動いたはず・・
おかしいなと思い、さらに目を凝らすと・・
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上の写真の中央やや右を拡大して見ると、ショウリョウバッタがいました
見事な保護色のショウリョウバッタでした。
これから2週間ほどは、天気予報から目が離せません。午前中が晴天で西向きの風が吹く日は、渡る数も多くなります。それがスケジュールとうまく合ってたくさんのタカを見られたら、またこのブログで紹介したいと思います。
(生物担当学芸員)