ヒガンバナ

9月のお彼岸の頃、暦に合わせたかのように咲き出すのが、ヒガンバナです。博物館お隣の樹林地でも、いつの間にか咲いていました。

お隣の樹林地で咲くヒガンバナ

ヒガンバナは6~8個ほどの花が放射状に集まって咲くため、このような形をしています。一つ一つの花は、6枚の花弁と6本のおしべ、1本のめしべで構成されています。

真上から見たヒガンバナ

ここ何年か、秋の訪れが遅くなっているため、ヒガンバナの開花も遅くなっていると言われています。確かに、以前は9月10日前後から花が目立ってきていたように感じられます。これは、ヒガンバナが温度の低下を感知して開花するためです。冬の低温時から開花の準備は始まり、夏を経て秋になり、気温が20度くらいまで下がると開花するそうです。

つぼみもありました。この株は8つの花で構成されていました。

猛暑日すら連発の今年の秋は、ヒガンバナもちょっと戸惑っているかもしれません。
(生物担当学芸員)

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