タカの渡りが本格化していることは先日のこのブログでもお伝えしましたが、タカだけではありません。市内の河原などでもちらほら、ノビタキの姿が見られるようになりました。
中部地方の高標高地や北海道などの草原で繁殖し、冬は東南アジアなどで越冬する鳥です。この季節の数週間、市内の開けた河原や農地で見られます。
また、エゾビタキも同じころに見られます。
こちらは樹林地を好み、広い河原の樹木の多い場所や、丘陵地の樹林などに短期間滞在します。枝にとまり、飛んでいる昆虫を見つけるとパッと飛び上がって捕らえる動作を繰り返します。
こんな小さな野鳥たちが、千キロメートルを超えるような旅をするのが驚きです。市内でゆっくり休みつつ、栄養補給をしていってほしいですね。
(生物担当学芸員)