【R6学習資料展見どころ紹介③】相模原70年のあゆみ

現在、当館では博物館ボランティア「市民学芸員」との協働による企画展 令和6年度学習資料展「相模原70年と学校給食のあゆみ」を開催しています。
おもに小・中学生の学びに役立てていただき、幅広い世代の語らいの場となることを目的とした本企画展の見どころを、第1回第2回に続いて紹介します。

この見どころ紹介ブログでも度々お知らせしているとおり、本年、相模原市は市制施行70周年を迎えます。前回のブログは、市制を施行した1954(昭和29)年の出来事に限定しましたが、今回は市制施行後の70年間に関する展示の見どころについて紹介します。

市制施行後の70年間を振り返ります。

会場の特別展示室に入ると、壁際に一面ガラス張りの大きな展示ケースが見えます。このウォールケース内では、市制施行から70年の間に起こった市内外のおもな出来事を、年表と写真、そして実物資料によって紹介しています。

市内で開催されたイベント、駅や公園の開業、世界的なニュース…、このブログをご覧の皆さまにとって、身近な場所や思い出深い出来事も取り上げられているのではないでしょうか?

様々な資料から歴史を紐解きます!

また、当館が地域の総合博物館であるという特色を活かし、各分野担当学芸員の協力による、分野を横断した関連展示をこのコーナーで実現しました。
1974(昭和49)年に勝坂遺跡(南区磯部)が国の史跡に指定されたことにちなんだ勝坂式土器(考古分野)、同年“市の鳥”に決定した「ヒバリ」の標本(生物分野)、阪神・淡路大震災(1995(平成7)年)の生々しい痕跡を収めた写真(地質分野)など、様々な形態の資料をご覧いただけます。

天文分野からは、小惑星探査機「はやぶさ2」1/10模型と小惑星リュウグウから採取されたサンプルレプリカをケースごとお借りしました!

さらに、年表的な展示のほか、身近な生活家電や子どもたちの服装など、70年間でどのような変化があったのかをご覧いただけるコーナーもございます。

固定電話の変遷

携帯電話の変遷

電話ゾーンでは年齢問わず大人気、実物(!)の黒電話に触れる体験が可能です。黒電話が初めての方もご安心ください。市民学芸員・作の動画「黒電話の使い方」をご覧のうえ、ぜひ実際にダイヤルを回していただきたいと思います。

触って学べてとっても楽しい!黒電話の体験コーナー

次回の見どころ紹介もどうぞお楽しみに!

(歴史担当学芸員)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと, 生きもの・地形・地質, 考古・歴史・民俗 タグ: , , , , , パーマリンク