10月30日、博物館お隣の樹林地でクサギの果実がきれいに熟していました。
萼片(がくへん)が星形に開いて赤くなり、そこに黒紫色に熟した果実を配置して目立たせるというすばらしい造形です。なぜそんなことをするのかというと、鳥に果実が食べごろだと知らせるためです。
果たして今朝、博物館駐車場近くで鳴いていたジョウビタキが食べているところを目撃されました。
クサギの目的達成です。下の写真は10月31日の同じ木の様子です。
ジョウビタキは関東地方では代表的な冬鳥です。着実に季節は進んでいます。カラスウリも真っ赤に熟しています。
そうかと思うと、まだ滞在している夏鳥もいます。10月31日に見かけたキビタキです。
博物館周辺に多いミズキの果実などを食べて、長旅に備えているのでしょう。
夏鳥と冬鳥が同時に見られるこの時期は、森の中もちょっと賑やかです。
(生物担当学芸員)