【出張展示のお知らせ】「憲政擁護運動と尾崎行雄(咢堂)」@麻布大学いのちの博物館

11月9日(土)から、麻布大学いのちの博物館にて出張ミニ展示「憲政擁護運動と尾崎行雄(咢堂)」を開催しています。

当館と麻布大学いのちの博物館は令和5年に「麻布大学いのちの博物館と相模原市立博物館との連携事業に係る覚書」を締結しており、これまで連携事業としてミニ展示や講演会の開催などを行ってきました。早いもので、当館から麻布大学いのちの博物館への出張展示は今回が第8弾となります。

麻布大学いのちの博物館

「憲政擁護運動と尾崎行雄(咢堂)」は、本市ゆかりの偉人・尾崎行雄が第三次桂太郎内閣を倒閣に至らしめた「桂内閣内閣弾劾演説」から110年の節目にちなみ、令和5年に当館で展示したものです。その後、尾崎生誕の地である市立尾崎咢堂記念館への出張展示を、尾崎の立身の地・伊勢市の尾崎咢堂記念館との同時展として開催しました。それぞれの展示の様子はこのブログでも紹介していますので、よろしければ次のリンクからご覧ください。(相模原市立博物館相模原市立尾崎咢堂記念館尾崎咢堂記念館(伊勢市)

麻布大学いのちの博物館での展示の様子

この展示では、第一次護憲運動の起こりから第二次西園寺公望(さいおんじきんもち)内閣の成立、桂太郎への首相交代、そして尾崎行雄による桂内閣弾劾演説を経て内閣総辞職まで、尾崎の行動に焦点を当てています。
「玉座(ぎょくざ)をもって胸壁(きょうへき)となし、詔勅(しょうちょく)をもって弾丸に代えて、政敵を倒さんとするものではないか」の痛烈な一節が議会史上に残る演説の様子は、「咢堂十二景」の一つである「桂内閣弾劾演説」(山尾平氏画、(一財)尾崎行雄記念財団提供)の絵画とともに一部抜粋して紹介しています。このほか、第一次護憲運動で尾崎とともに陣頭に立ち、「憲政の二柱(ふたはしら)の神」と並び称された盟友・犬養毅との関係性も見どころです。

また、先日のブログでお知らせしたとおり、当館ではミニ展示「第二次憲政擁護運動と尾崎行雄」をエントランスにて開催中です。本展示は、麻布大学いのちの博物館に出張展示している「憲政擁護運動と尾崎行雄(咢堂)」の続編となっていますので、ぜひ両方チェックいただき、第一次~第二次護憲運動における尾崎の活動について知っていただければと思います。

麻布大学いのちの博物館の観覧は予約制です。開館情報や入館方法は麻布大学いのちの博物館ホームページをご確認ください。

(歴史担当学芸員)

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