11月26日、緑区の林道へ絶滅危惧種の調査へ行ったことは、このブログでも紹介しました。その帰りに、同じく緑区の相模川の河原へ行き、ここでも絶滅危惧種の生育状況を確認しました。その植物とは、カワラハハコです。
2019年の台風19号による増水で、県下最大と言える大きな生育地が流失して以来、水に浸からなかった場所に細々と残っている状況です。下の写真は、2014年秋の写真です。
現存する生育地は、シナダレスズメガヤやオオキンケイギクがはびこっていて、良好な状況とは言えません。なんとか元の場所にも群落が復活するよう、策を練りたいと思っています。
そんなことを考えながら河原を歩いていると、エナガの群(むれ)に囲まれました。
20羽くらいのこの群は、どうもネムノキに執着していました。枝先をつついたり、枝に残った葉の付け根あたりをつついたりしていました。
何か、小さな生き物が多くついていたのでしょうか。小さなエナガの小さな嘴(くちばし)が何をとらえていたのか、結局わかりませんでした。
それにしても、エナガのかわいらしさは格別です。
いま、100円ショップなどではシマエナガグッズがたくさん並んでいて、「かわいい鳥」の代表格に躍り出ています。
亜種(同じ種だけど、地域的な変異のある場合の分類)シマエナガもかわいいけど、個人的にはエナガの方がかわいいと思います。
しばしエナガの群に癒されてから帰途につきました。
(生物担当学芸員)