初冬の河原

先月のブログでお伝えしたカワラハハコが、そろそろ種子が実っているころかと思い、相模川の河原を歩いてきました。無事に採種できたので、もともとあった大群落の近くにも少し撒(ま)いてきました。
カワラノギクもたくさん実っていました。

こちらはカワラノギクの綿ぼうし

実っているといえば、樹木のイイギリが真っ赤に実っていました。いかにも鳥が食べそうですが、真冬まで食べ残されていることが多い木です。

イイギリの果実

こちらも真っ赤な、マユミの果実です。

マユミの果実

赤い鳥もいました。ヤブの中からなかなか出てこなかったので、かくれんぼしているような写真ですが、ベニマシコです。

ベニマシコ(オス)

すぐ近くにジョウビタキもいて、ヤブの中でどっちが鮮やかな色合いか、競っているようでした。

ジョウビタキ(オス)

河原の中に入江状に入り込んだ水路の近くに来たら、ちゃぽんちゃぽんと音がします。水の中をよく見ると、無数のオイカワがいました。

オイカワ

どうやら、ユスリカが水面上で大量に飛んでいるので、それを食べるために飛び上がっているようです。

水面に飛び出たところ

上空には、青空をバックに気持ちよさそうにノスリが飛んでいました。

ノスリ

冬らしい気温と乾いた空気が心地よい河原歩きでした。
(生物担当学芸員)

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 タグ: , , , , , パーマリンク