なんか物々しいタイトルですし、写真もまさに実験道具。でも、ひさしぶりにカイコネタです。
今月はじめに産んだカイコの卵は、そのままだと休眠して来春、ふ化します。でも、今年もう一回育てたいので、眠りについた卵を強引に起こします。それが、浸酸処理という方法による休眠打破です。
ホルマリンに5分ほど浸けたあと、湯煎で少し温めた塩酸に浸けます。なんて乱暴!と思いますが、じつはこの方法、江戸時代から行われていたそうです。驚きですね。
塩酸に浸した後は流水で洗います。そして風乾すると、ここから2週間弱でふ化するはず。楽しみですね!
(生物担当学芸員 秋山)