現在、博物館エントランスにてミニ展示「旧石器時代のハンターと黒曜石」を開催しています。
これは中央区田名塩田にある田名向原遺跡が、史跡に指定されて25周年であることを記念したものです。田名向原遺跡からは旧石器時代の建物跡が発見され、人類の定住化を考える上で大変重要であることから、平成11年11月に史跡に指定されました。
遺跡の現地付近には田名向原遺跡旧石器時代学習館(愛称:旧石器ハテナ館)が建設され、同遺跡の重要性を伝えています。
旧石器ハテナ館:施設案内 史跡田名向原遺跡旧石器時代学習館(旧石器ハテナ館)|相模原市
旧石器ハテナ館でも旧石器時代のミニ展示を開催中ですので、こちらもぜひご覧ください。「遺跡の宝庫さがみはら~相模原の旧石器時代~」:chirasi_202502.pdf
当館でのミニ展示では、田名向原遺跡とほぼ同時期の2万年前の石器を展示しています。
2万年前は黒曜石を主な材料として石器を作っていたことが分かっています。
展示では遺跡から出土した信州や伊豆、箱根、神津島の黒曜石を産地ごとに紹介しています。
黒曜石は鋭利に割れるため、旧石器時代や縄文時代では貴重な刃物として重宝されました。
今回は旧石器時代のミニ展示なので、関連事業として学芸員による石器づくりを行います。展示のみではなく、石の割れ方や石器の作り方を実演から紹介します。
日時:令和7年2月11日(祝・火)、3月1日(土) 13:30~15:30まで
場所:博物館エントランス
この機会にぜひご覧ください!!
(考古担当学芸員)