先月末から今月にかけて、博物館の駐車場の樹木を伐採しました。博物館の駐車場は大きく分けて2区画あり、その南西側の区画は舗装されてなく、たくさんの樹木が生えていました。
しかし、開館以来30年近くにわたって根元を自動車が通るなどしてきたことや、そもそもあまり寿命の長くない樹木が多かったため、枝が枯れて脱落するなど不健康な状態の木が多くなっていました。そこで、安全のため、場内の樹木をすべて伐採することになりました。
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伐採後の駐車場
2月15日はエコパークさがみはらの自然環境観察員植物部会のみなさんが、月例で博物館周辺の樹林地の開花状況を調べる日だったため、みなさんで一部の切り株の年輪を数えました。
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年輪は明瞭なところとそうでないところがあり、数えるのは意外と難しい
結果として、コナラやエノキなどの太い木はおそらくもとからあったものを残していて、樹齢が60~70年くらい、それほど太くないミズキなどの木は、樹齢30年前後で、博物館が開館した1995年前後に芽生えから育って大きくなったことが推測されました。
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サクラの切り株
今後、明るくなった地面から様々な植物が育つと思われます。安全面に配慮した適正な管理を目指しつつ、植生の変化を見守っていこうと考えています。
(生物担当学芸員)