野鳥を調べる、はじめの一歩

2月11日、県立境川遊水地公園今田管理センターで、同公園の探鳥クラブのみなさん向けに当館学芸員がレクチャーを行いました。題して「野鳥を調べる、はじめの一歩」。
探鳥クラブのみなさんは、公園内の野鳥を調べ、記録する活動を行っています。野鳥観察初心者のメンバー向けに、野鳥の識別や、調べることの意義についてお話しました。

室内で40分ほどお話しました

身近な野鳥のスズメ、ヒヨドリ、ハト、カラス、トビと順番に説明していったのですが、これらの野鳥はいくらなんでも基礎的すぎでは・・と思われるかもしれません。しかし、これらの“定番種”をマスターしなければ、それ以外の野鳥も正確に識別できません。

知っているつもりで知らないことも結構あるものです

例えば、図鑑にスズメより小さいって書かれているけど、そもそもスズメの大きさって正確にはどれくらい?ドバトとキジバトの尾羽の違いは?ハシブトガラスとハシボソガラスは行動の違いがあるってほんとう?などなど。
そして、野鳥を継続的に調べる楽しさや、その蓄積から気づくことなどをお話しました。

公園内のヨシ原にいたオオジュリン

境川遊水地公園は、四季をとおして様々な野鳥を観察できます。地道な観察も積み上げれば市民科学の成果になりえます。探鳥クラブの今後の観察記録の蓄積に期待したいと思います。
(生物担当学芸員)

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